20代の頃、貯金なんて考えていませんでした。

「若いうちは経験にお金を使うべきだ」と言い訳して、入ってきた給料はほぼ使い切っていました。将来のことは、将来の自分が考えればいい。そう思っていたのです。

35歳になったとき、ふと気づきました。同期の中には、すでに家を買った人もいる。投資で着実に資産を増やしている人もいる。一方の自分は、銀行口座に3ヶ月分の生活費があるかどうか。

■ 今日始めなくても困らない、でも

資産形成は、まさに「重要だけど緊急ではない」の典型です。

今日、投資を始めなくても明日困ることはありません。来月から貯金を始めようと思っても、今月の生活には影響しない。だから、ずっと後回しにできてしまう。

でも、複利の力は時間が命です。25歳から月3万円を積み立てた人と、35歳から始めた人では、65歳時点の資産に大きな差が生まれます。

■ 「お金の緊急事態」を避ける

資産形成を後回しにし続けると、いつかお金が「緊急」になります。

突然のリストラ。親の介護。子どもの教育費。家の修繕。これらに直面したとき、備えがなければパニックになります。

逆に、コツコツ準備していれば「大変だけど、なんとかなる」と思える。この心理的な余裕は、お金以上の価値があります。

■ まずは「仕組み」を作る

資産形成を習慣にする最も簡単な方法は、自動化することです。

給料日に、一定額を別口座に自動送金する。つみたてNISAで、毎月自動的に投資信託を買う。意志の力に頼らない仕組みを作れば、「今月は使いすぎたから」という言い訳ができなくなります。

金額は小さくていいのです。月1万円からでも、月5千円からでも。大切なのは、始めることと続けること。

■ お金の優先順位を上げる

「投資に回すお金がない」という人に聞きたいのですが、本当にそうでしょうか。

サブスクサービス、使っていないジム会員、なんとなく行くコンビニ。これらを見直すだけで、月1万円は作れるはずです。

お金の優先順位を上げるとは、「余ったら貯金する」から「先に貯金して、残りで生活する」への転換です。

将来の自分は、今日の自分の決断の結果です。10年後の自分に感謝されるお金の使い方を、今日から始めてみませんか。20260105_141022_7fc34d4a.png