「いいですよ」「わかりました」「なんとかします」
これらの言葉を、一日に何回言っていますか。
頼まれたら断れない。期待されたら応えたい。嫌われたくない。そんな気持ちから、私たちは多くの「YES」を口にします。その結果、自分の時間は他人の予定で埋め尽くされ、本当にやりたいことは後回しになっていく。
■ すべての「YES」は、何かへの「NO」
これは、時間管理の基本原則です。
誰かの依頼を引き受けるということは、その時間を他のことに使えないということ。上司の飲み会に「YES」と言えば、家族との夕食には「NO」と言っていることになる。
限られた時間の中で、何に「YES」と言い、何に「NO」と言うか。それが、私たちの人生を形作っています。
■ 「NO」が言えない本当の理由
断れない人の多くは、こう考えています。「断ったら嫌われる」「評価が下がる」「迷惑をかける」
でも、よく考えてみてください。あなたが誰かに何かを頼んで断られたとき、その人を嫌いになりましたか?
多くの場合、「忙しいんだな」「無理なんだな」と思うだけで、関係性に影響しないはずです。断られたことよりも、引き受けたのにできなかったことの方が、よほど信頼を損ないます。
■ 「NO」を言う勇気が守るもの
「NO」と言えるようになると、不思議なことが起きます。
まず、時間に余裕が生まれます。余裕があると、本当に大切なことに集中できる。集中すると、成果が出る。成果が出ると、自信がつく。
そして何より、自分の人生を自分でコントロールしている感覚が戻ってきます。他人の期待に振り回されるのではなく、自分の価値観に基づいて選択できている実感。これは、メンタルヘルスに非常に大きな影響を与えます。
■ 上手な断り方
「NO」と言うことは、相手を拒絶することではありません。
「申し訳ないのですが、今は他の案件を抱えていて難しいです」「その日は先約があるので、別の日ではいかがでしょうか」「私より〇〇さんの方が適任かもしれません」
代替案を提示する。理由を簡潔に伝える。感謝の気持ちを添える。これだけで、断っても関係は壊れません。
■ 今日から練習する
最初から大きなことを断る必要はありません。
「その会議、私は必要でしょうか? 必要なら出ますが」「この作業、来週でも大丈夫ですか?」「すみません、今日は早く帰らせてください」
小さな「NO」から始めてみてください。断っても世界は終わらないと体感することが、大切な第一歩です。