「投資は怖い」「ギャンブルと同じ」

そう思っている人は少なくありません。実際、投資で大損する人はいます。でも、堅実に資産を増やしている人もいる。

その違いは何でしょうか?

結論から言うと、「確率の考え方」を理解しているかどうかです。

投資で大損する人の共通点

投資で大きく負ける人には、いくつかの共通点があります。

1. 一発逆転を狙う 「この銘柄が10倍になれば...」という発想は危険です。10倍になる確率があるということは、半分になる確率も高いということ。

2. 損切りができない 「いつか戻る」と信じて持ち続け、傷口を広げる。含み損を「まだ損していない」と考えてしまう心理バイアスです。

3. 集中投資する 一つの銘柄に全財産を突っ込む。確率的に言えば、これほど危険な行為はありません。

確率で考える「負けにくい投資」

投資の世界には「期待値」という概念があります。

期待値 = 利益 × 成功確率 − 損失 × 失敗確率

この期待値がプラスになる投資を、淡々と続けるのが堅実な投資です。

例えば、年利5%で運用できる確率が80%、元本割れする確率が20%の投資があるとします。元本割れした場合の損失が平均10%だとすると、

期待値 = 5% × 0.8 − 10% × 0.2 = 4% − 2% = 2%

期待値はプラス。長期で見れば増える可能性が高い投資と言えます。

分散投資が有効な理由

「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。

これを確率で説明すると、こうなります。

1つの銘柄が暴落する確率が10%だとします。 ・1銘柄に集中投資:暴落で大損する確率 = 10% ・10銘柄に分散投資:全てが同時に暴落する確率 = ほぼ0%

分散投資は、リターンを最大化する戦略ではありません。「最悪のシナリオを避ける」戦略です。

長期投資が有利な理由

株式市場は短期では上下に大きく動きます。1年単位で見ると、マイナスになる年もある。

でも、20年、30年という長期で見ると、歴史的にはプラスになっています。

これは「平均への回帰」という統計的な性質によるものです。短期の変動は大きくても、長期では平均値に収束していく。

つまり、時間を味方につけることで、勝率を上げられるのです。

投資で大事な3つの原則

確率的思考から導かれる投資の原則は、実にシンプルです。

1. 分散する 一つの銘柄、一つの資産クラスに集中しない。

2. 長期で考える 短期の値動きに一喜一憂しない。

3. 無理をしない 生活費を投資に回さない。失っても生活に支障がない範囲で。

「絶対儲かる」は存在しない

確率的思考を身につけると、「絶対儲かる投資」という言葉が詐欺の匂いしかしなくなります。

投資に絶対はありません。あるのは「確率的に有利な選択」だけ。

その確率を理解した上で、自分が取れるリスクの範囲で判断する。それが「負けにくい投資」の本質です。20260105_145905_43d56033.png