「副業を始めてみたいけど、本当に稼げるの?」

副業への関心は年々高まっています。収入の複線化、スキルアップ、独立の足がかり——理由はさまざまですが、踏み出せない人も多い。

今回は、確率的思考で副業の「始めるべきか」を判断する方法をお伝えします。

副業で稼げる確率は?

正直に言います。副業で「安定して稼げるようになる」確率は、それほど高くありません。

ある調査によると、副業を始めた人のうち、 ・1年後も継続している人:約30% ・月5万円以上稼いでいる人:約15% ・本業以上に稼いでいる人:約3%

これだけ見ると、「やっぱり難しそう」と感じるかもしれません。

でも、この数字には「なんとなく始めた人」も含まれています。確率的に正しいアプローチを取れば、成功率は上げられます。

副業成功の確率を上げる条件

成功している副業者には、いくつかの共通点があります。

1. 本業との相乗効果がある エンジニアがプログラミングを教える。営業職がコンサルをする。本業で培ったスキルを活かせる副業は、成功確率が高い。

ゼロから新しい分野を始めるより、既存スキルの横展開の方が、圧倒的に有利です。

2. 初期投資が少ない 「稼ぐために先に100万円投資」は危険信号。初期費用が少ない副業から始めることで、失敗時のリスクを下げられます。

ブログ、動画編集、スキル販売など、低コストで始められる選択肢は多い。

3. 時間の確保ができる 週に5〜10時間は副業に充てられるか? これが継続の最低ライン。本業が激務で睡眠を削るしかないなら、時期を見直した方がいいかもしれません。

4. 明確な目標がある 「なんとなく稼ぎたい」では続きません。「3ヶ月後に月1万円」「1年後に月5万円」など、具体的な数字を持つ人の継続率は2倍以上高いというデータがあります。

期待値で判断する

副業を始めるかどうかは、「期待値」で考えるのが合理的です。

期待値 = 成功した場合の利益 × 成功確率 − 失敗した場合の損失 × 失敗確率

例えば、 ・成功確率:30% ・成功時の利益(1年間):月5万円 × 12ヶ月 = 60万円 ・失敗時の損失:投じた時間(200時間 × 時給2,000円換算 = 40万円)

期待値 = 60万 × 0.3 − 40万 × 0.7 = 18万 − 28万 = −10万円

この計算だと、期待値はマイナス。「稼ぐ」目的だけなら、本業の残業や昇給を目指した方が効率的かもしれません。

でも、お金だけが価値じゃない

上の計算は、あくまで金銭的な期待値です。

副業には、お金以外の価値もあります。

・新しいスキルの習得 ・人脈の拡大 ・自己効力感の向上 ・独立への布石 ・本業へのフィードバック

これらを含めると、期待値は変わってきます。

私の結論

確率的に考えた上での私の結論はこうです。

副業は「稼ぐため」より「実験するため」に始めるといい。

「この分野で食べていけるか試してみる」「自分の市場価値を確認する」「スキルを磨く」——こうした目的なら、仮に稼げなくても得るものはあります。

最初から「月10万円稼ぐ」と意気込むより、「3ヶ月間やってみて、向いているか判断する」くらいのスタンスの方が、長く続けられます。

副業も、確率ゲーム。成功確率を上げる条件を整えた上で、小さく始めてみる。それが一番リスクの低いアプローチです。20260105_145930_7b83b05a.png