「この人と結婚して本当に大丈夫だろうか」
結婚は人生最大の決断の一つ。だからこそ、慎重になります。
でも、慎重になりすぎて決められないのも問題。
今回は、パートナー選びを確率的思考で考えてみます。センシティブなテーマですが、少しでも参考になれば。
「運命の人」は存在するか
結論から言うと、数学的には「運命のたった一人」は存在しません。
地球上には約80億人がいます。仮に「自分と相性が良い人」が1万人に1人だとしても、80万人はいる計算。日本だけでも1万人以上。
つまり、「この人しかいない」と思える相手は、実際には複数存在する。
これは希望のある話です。目の前の人を逃しても、人生が終わるわけではない。
「秘書問題」から学ぶ最適な選び方
数学に「秘書問題」という有名な問題があります。
採用面接で何人かの候補者に会い、一度断ったら二度と戻れない状況。最良の人を選ぶ確率を最大化するには、どうすればいいか?
答えは意外にもシンプルです。
最初の37%は選ばない。その後、それまでの最高を超えた人が現れたら決める。
例えば、20代で出会う異性が10人だとしたら、最初の4人(37%)は選ばずに観察。5人目以降で、それまでの4人より良いと思える人が現れたら、その人を選ぶ。
この戦略で、最良の人を選べる確率は約37%になります。直感に任せるより高い。
もちろん、恋愛は数学通りにはいきません。でも「ある程度の経験を積んでから判断する」という原則は理にかなっています。
離婚リスクを下げる要因
統計的に、離婚リスクを下げる要因が分かっています。
交際期間 ・交際1年未満で結婚:離婚率高め ・交際3年以上で結婚:離婚率低め
急いで決めるより、ある程度の時間をかけて判断する方がリスクは低い。
年齢 ・25歳以下での結婚:離婚率高め ・25〜32歳での結婚:離婚率低め
若すぎると自分自身がまだ変化する可能性がある。ある程度アイデンティティが固まってからの方が安定しやすい。
価値観の一致 ・お金の使い方 ・子どもの有無 ・キャリアへの姿勢 ・家族との距離感
これらが大きくズレていると、後々の対立確率が上がります。
100点を求めない
確率的思考の本質は「完璧を求めない」ことにあります。
100点満点のパートナーはいません。80点で十分。そして、80点の相手と出会える確率は、100点の相手を探すより格段に高い。
「この人には70点の部分もあるけど、大事なところが90点ならOK」
こう考えられるようになると、判断がしやすくなります。
決断した後は「確率を上げる側」に回る
結婚後の幸福度は、相手選びだけで決まるわけではありません。
研究によると、結婚生活の満足度には「関係性への投資」が大きく影響します。
・日常的なコミュニケーション ・感謝を伝える習慣 ・問題が小さいうちに話し合う ・一緒に過ごす質の高い時間
「選んだ相手が運命の人だったかどうか」より、「選んだ後にどう関係を育てるか」の方が、幸福の確率には影響が大きい。
決断するまでは確率を計算する。決断した後は、確率を上げる側に回る。
これが、パートナー選びにおける確率的思考の使い方です。